2026春 まるっと自然体験|春の里山で自立キャンプ - 2泊3日

この春行われた2泊の里山プログラムの様子をお届けします!!

まとめ

都心から1時間あまりと比較的近郊の里山、栃木県足利市/名草という場所で、3日間親元を離れて生活しました。短い時間でしたが、日常では経験することのないさまざまな自然体験や、自炊も含めた仲間との共同生活を通じて、子どもたちの"生きる力"が育まれ、最高の笑顔で春休みの思い出を作ることができました。

自分で釣ったイワナを食べる経験も、椎茸の駒打ちも、全身絵の具だらけになりながら大きなキャンバスに描く経験も、火おこしから始めるBBQも、子どもたちが活動に没頭する真剣な眼差しと、弾ける笑顔がとても印象的でした。

完成された体験ではなく、地元の方々とプロジェクトチームを組んで長い時間をかけて作ってきたプログラムだからこそ、ハンドメイド感のある温かさと、不完全が故の余白が生まれ、キャンプシップアカデミーらしいプログラムになったと思います。

1日目

雨の中での出発となりましたが、そんな空模様も忘れさせるほどの子どもたちの元気な声で、今回の冒険は幕を開けました。

31名の子どもたちと8人のリーダーでバスに乗り込み、舞台となる栃木県足利市・名草へと向かいます。最初は少し緊張した面持ちだった子どもたちも、隣に座ったお友達とお菓子を交換したり、バスレクの「リーダー◯×クイズ」で盛り上がったりするうちに、だんだんと笑顔がほぐれていきます。

目的地に着く頃には、初対面だったとは思えないほど、リーダーや仲間たちとすっかり打ち解けた様子でした。

 

約1時間の旅路を経て、あっという間に目的地に到着です。

滞在する名草は、豊かな自然に包まれ、時間がゆっくりと流れる場所。まずは荷物を下ろして、部屋の準備に取りかかります。今回のプログラムの大きな特徴は、なんといっても廃校になった学校に泊まるということ。平屋の風情ある校舎には、どこまでも続くような長い廊下が伸びています。普段とはまったく違う場所にワクワクが止まらない子どもたち。荷物を置くやいなや、廊下を駆け抜けたり、グラウンドに飛び出したりと、早速大はしゃぎ。校舎中に歓声が響き渡りました。

 

今回のプログラムでは、ご飯はすべて自炊です。1日目の夜はみんなで力を合わせて、カレーとサラダを作ります。カレーの材料を切る班、サラダを作る班、お米を炊く班に分かれ、それぞれテキパキと準備を進めていきました。包丁に初めて挑戦する子もいて、リーダーが隣に寄り添いながら、持ち方や切り方を丁寧に教えます。はじめは恐る恐る包丁を握っていた子も、最後にはしっかりとした手つきで人参を切れるように。「できた!」という誇らしげな表情が印象的でした。

ご飯の片付けが終わったら、お次はキャンプファイヤー。キャンプファイヤーといえば、やっぱりマシュマロ! 火にかざすとふわっとふくらむマシュマロに、子どもたちのテンションは最高潮。焦がしてしまって悔しがる子、絶妙な焼き加減を自慢げに見せてくれる子——炎を囲むみんなの顔が、オレンジ色にきらきらと照らされていました。

2日目

盛りだくさんの2日目が始まります。

朝ごはんをしっかり食べた後、バスに乗り込み、いわなパークへと向かいます。山あいにあるこの場所では、到着してまず、クマよけのために爆竹に火をつけ、ラジオをセットするところからスタート。

「クマよけってこうやるんだ!」と、初めて知る子も多く、いつも以上に真剣な表情でリーダーの話に耳を傾けていました。都会では味わえない、自然の中で過ごすということの意味を、肌で感じた瞬間だったかもしれません。

続いては、いわな釣りとしいたけの駒打ち体験です。釣竿に餌をつけ、釣り堀にそっと糸を垂らす子どもたち。ピクッと竿がしなった瞬間、「きた——!」と歓声が上がります。活きのいい魚を釣り上げたときの誇らしげな笑顔は、何にも代えがたいものでした。

いわな釣りの後は、しいたけの駒打ち体験。木の幹にトンカチでしいたけのタネを打ち込んでいきます。

木を押さえる係、運ぶ係、打ち込む係——一人ではできない作業を、チームで声を掛け合いながら進めていきます。「そっち押さえてて!」「次、私ね!」と、自然と役割分担が生まれる姿に、昨日までとは違うチームワークが芽生えているのを感じました。


お昼ご飯はダッチオーブンでお米を炊き、スウェーデントーチで豚汁を作ります。おかずは、自分たちで釣ったイワナ。自力で火を起こすのは初めてという子も多く、リーダーやいわなパークのスタッフの方の話を聞きながら、一所懸命に火種に息を吹きかけます。最初はなかなか火がつかず苦戦していた子も、煙が上がり、やがてパチパチと薪が爆ぜる音が響き始めると、「ついた!」と目を輝かせていました。


やっぱりお自分たちの手で作るご飯は特別、少し焦げたご飯も自炊の醍醐味です。

お腹も心も満たされた後は、セミナーハウスに戻ってアート体験の時間です。キャンプシップアカデミーではお馴染み、アトリエmadoの皆さまの全面協力のもと、体育館いっぱいに広げられた大きな画用紙に、全身を使って絵を描いていきます。

 

まずはクレヨンを手に取って、それぞれが好きな色で線や形を描いていきます。次にお待ちかねの絵の具。

最初は筆に色を乗せて紙に、そのうち足や手に色を塗って、紙にぺたぺたと色を重ねていきます。はじめは「服汚れちゃうかな...」と遠慮がちだった子も、周りが思いっきり楽しむ姿を見て、いつの間にか全身絵の具だらけに。真っ白だった紙は、あっという間に色とりどりの世界へと変わっていきました。

リーダーたちもだんだん楽しくなってきて、気づけば子どもたちと一緒に絵の具まみれに。大人も子どもも関係なく、ただただ夢中で色を楽しんだ時間でした。

2日目の夕食は、みんなが大好きなBBQ。自分たちで火を起こし、食材も準備します。いつもは大人が手伝ってくれることも、みようみまねでやってみることで、子どもたちの「できた!」を育む瞬間が生まれます。

寝る前には、お昼に描いたアートを切り取りに行きました。自分のお気に入りの部分を選んで切り取り、ポストカードに仕立てます。

明日の朝、それぞれお家の方へメッセージを書いて、名草から直接お家へと送る予定です。どこを切り取るか、真剣に悩む子どもたちの姿が印象的でした。

3日目

疲れを感じさせないほど元気な声が、朝の6時からセミナーハウスに響き渡っていました。「もう起きてるの!?」とリーダーが驚くほどの早起きです。最後の1日も全力で楽しもうとする子どもたちと一緒に、まずは朝イチ、お昼のよもぎ餅作りに向けて、よもぎ摘みに出発です。

普段何気なく食べている緑色のおもちはは、こんな身近に生えている植物が原料なのかと驚く子どもたち。新芽の方が苦味がなくて惜しいと聞くと、一生懸命新芽を積んでいました。

朝ごはんをしっかり食べてパワーを蓄えたら、いよいよ外でのよもぎ餅作りがスタート。

もち米を炊くための火おこしから始めますが、最終日ともなるとみんなお手のもの。初日には煙に目をしばしばさせていた子たちが、あっという間に火を育てていく姿に、この3日間の成長が凝縮されているようでした。

もち米を炊き上げたら、いよいよ臼の出番です。朝一番に自分たちの手で摘んできた新鮮なよもぎをたっぷり混ぜ込み、「よいしょ!」「よいしょ!」とみんなで声を掛け合いながら、力を合わせてお餅をつきました。

そうして出来上がったつきたてのお餅は、もちもちで格別な美味しさ!お餅とあんこをとり、よもぎ餅の形にして完成!自分たちで一から作ったという特別感もあり、みんな夢中で頬張っていました。

 

よもぎ餅と鶏汁をぺろりと平らげた後は、昨晩時間の関係でやることのできなかった、お待ちかねのキャンプシップパーティの時間です。セミナーハウスの桜の木の下で班ごとに集まり、宝探しがスタート。

各班それぞれになぞなぞが配られ、謎を解きながら3つの番号を集めます。なぞなぞが解けた班からお菓子をゲット!お菓子を食べながら、名草出発前の最後の時間をお友達たちと楽しみます。


いよいよ東京に帰る時になってしまいました。後ろ髪を引かれる思いをおさえ、3日間過ごした名草セミナーハウスを後にします。

帰りは少しだけ寄り道をして、家族やお友達へのお土産を選びます。

いよいよ別れの時が近づき、帰りのバスでは残り少ない時間を惜しむようにおしゃべりを楽しむなど、最後まで賑やかな時間が流れます。

振り返れば、あっという間に過ぎ去った3日間でした。みんなで過ごした最高の思い出を胸に、「また会おう!」と再会を約束して今回の旅を締めくくります。

2026春 まるっと自然体験|春の里山で自立キャンプ - 2泊3日