このレポートは、2025年8月26日から8月28日(3日間)、長野県・蓼科(たてしな)湖近郊にて開催されました、英語プログラム「Lake Side English Camp」の様子をまとめたものです。
このキャンプを一言でまとめると
兼ねてよりお客様からお問い合わせが多かったEnglish Campですが、キャンプシップとしては初めてこの夏に実施しました。
このキャンプは生活からアクティビティまで、キャンプ自体を全て英語で行うスタイルのプログラムです。キャンプ中の英語レッスンはなく、外国人講師や英語が話せるリーダーと一緒に英語で生活を共にして、生きた英語をたくさん聞いてもらい、英語での会話・発話に挑戦します。
英語上級者は英語で会話を楽しみ、英語初心者は自分の知識の中で緊張を乗り越えて英語でのコミュニケーションに挑戦する3日間!短い時間ではありますが、最初は緊張気味だった子供たちも、自然と英語を話す時間が増え、外国人講師とも笑顔での交流が増えていきました。
英語が身近になった3日間のプログラムの様子をお送りします!

English キャンプの舞台は長野県八ヶ岳エリア
今回のキャンプは海外のサマーキャンプと近しい環境を求めて、湖とキャビンがある蓼科湖近郊のキャンプフィールドをベースに開催しました。近郊の白樺湖でカヌー体験をしたり、八ヶ岳農場などに訪れ様々な体験をしたりと、自然を身近に感じつつ3日間を過ごしました。
English プログラムの特徴
English プログラムは他のプログラムと設計が異なり、全て英語でキャンプが進行します。英語Nativeのお子様にとっては、英語を使って「通常の楽しいキャンプ」を楽しんでもらいます。一方で、英語初心者のお子様には以下4つのアプローチを通じて、「英語との関わりを持てるキャンプ」となる様、設計している点が特徴となります。
【ヒアリング機会】
外国人講師が表に立ってキャンプを進行します(今回は37名のお子様に対して、4名の外国人講師、7名の英語を話すリーダー&スタッフが同行)。キャンプ中のスケジュールや、アクティビティ、持ち物の説明、みんなで実施するゲームなど、外国人講師が英語で各種説明をし、English Showerの時間を増やす仕組みです。
【リーディング機会】
プログラムに参加する子どもには旅のしおり『Campers' Handbook』が配られます。このしおりは全て英語で作られており、キャンプに関係する単語や生活をする上での単語が記載されています。また、キャンプ中の各種アクティビティ前にはホワイトボードを使って次のアクティビティにて使用される英単語(Target Vocabularies)を記載するなど、自然と新たな単語と出会える様進行します。




【ライティング機会】
1日1回レビュータイムを設けています。ここでは、自分が学んだ単語や表現などがより定着する様に、しおりに学びを記入しています。

【スピーキング機会】
アクティビティ前後に質問タイムなどを設けるほか、実施後に子どもたちに感想を言ってもらうなど、英語での発話機会を設けています。

キャンプは楽しいものであって欲しい。その中で自然と学びが増えるにはどうしたらいいのか。そんな観点で英語キャンプは作られています。
尚、内容理解が難しいお子様については、プログラムの安全な進行を目的として、適切な範囲内で、日本人スタッフによる日本語での補足説明を行なっています。
プログラムのハイライト
1日目
English Campが始まりの日!朝の新宿駅に子どもたちが続々集まってきます。新しいお友だちとリーダーと、ネイティブで教師歴が長い英語講師たちと二泊三日の冒険に出発です!


保護者のみなさんとお別れをした後は特急あずさに乗り込みます。大きい荷物を自分で背負って自立への一歩!子供達は電車の中では初めて会った仲間と早速オリジナルゲームを考えて遊び始めていました。

茅野駅からバスに乗ってロッジへ。ロッジに到着したらまずは自分の荷物をキャビンに置きに行きます。ロッジや目の前の蓼科湖にワクワクの子どもたち。

まずはお昼ご飯をテラスやロッジの中など班で選んだ場所で一緒に食べます。たくさんの子どもたちがカレーライスをおかわりしていました。

少し休憩を挟んだら、みんなの名前を覚えるゲームをします。大きな円をつくり、全員の名札を真ん中にあるテーブルの上に集めます。ランダムに引いた名札に書かれている名前を Are you ~~? と英語で名札の持ち主を当てるゲームです。子どもたちは少しぎこちなさがありながらも、英語を積極的に使うことに楽しさを感じているようでした。

自己紹介が終わったら、さっそく1つ目の班活動、Lake Tateshina Huntの時間です。このGameは、蓼科湖のまわりを班で散策しながら、英語で書かれた蓼科湖に関する質問のワークシートを埋めていくアクティビティです。英語が得意な子がリードしてくれて、班のみんなが理解できているか確認しながら進めてくれました。蓼科湖や周りの林の景色、そこから聞こえる音など、自然を味わいながら、同じ班のお友達とあっという間に打ち解ける時間になりました。



Lake Tateshina Huntが終わった班から戻ってきて自由時間!リーダーとびしょびしょになりながら水鉄砲で遊んだり、サッカーをしたり。開けた自然の中で楽しんでいる子どもたちの様子を見ていて嬉しくなりました。



お風呂に入ったら夜ごはんの時間です!今日の夜ごはんはタコライスです。英語の先生がタコライスの由来や成り立ちについて話してくれました。トウモロコシやブロッコリー、かぼちゃ、トマト、ズッキーニ、パプリカ、レタスなど新鮮なお野菜を自分のお皿に盛り付けます。お昼に引き続きおかわりは列ができるほどに!とっても美味しい夜ごはんでした。



夜ごはんを食べたらキャンプファイヤーをします。とっても大きなキャンプファイヤーで、子どもたちは火の粉が空高く上がっていく様子に見とれていました。The more we get together や BINGO など英語の歌を先生が教えてくれる振り付けと合わせてみんなで歌いました。高速で歌って踊るチャレンジに子どもたちは大盛り上がり!笑い声が夜の原っぱを包み込みます。


キャンプファイヤーの火を小さくして、マシュマロを焼いて食べます!一人ひとり順番にリーダーや先生と一緒に焼きます。Golden brown色が美味しいと先生から教えてもらい丁寧に焼きます。ホカホカのマシュマロに子どもたちもほわほわ笑顔に。
キャンプファイヤーの後は星空観察です。星座早見盤の見方を教えてもらいながら夜空を見上げます。

キャビンに戻って就寝です。初めてのお泊りで夜に寂しくなってしまう子もいましたが、友だちといる楽しさでたくましく乗り越えてくれました。

2日目
朝食をとった後は八ヶ岳農業大学校でのアクティビティタイム!ここでは、酪農体験、ジャム作り、バター・チーズ作り、ツリークライミングから子どもたちは好きなアクティビティを選んで参加しました。英語講師が各アクティビティに参加して、自然な形で子どもたちと会話をしつつプログラムを進めていきます。
酪農体験の様子はこちら。農業大学校の講師の方が日本語で行い、英語講師より講義内容のクイズを挟みつつプログラムを進めました。



こちらはジャム作りやバター作りの様子です。外国人講師からの調理説明を聞き、みんなで楽しく取り組みました。




こちらはツリークライミングの様子です。特別な経験を積んだ講師による説明を受けて、全く何もない所にロープをかけて、木を登っていく体験をします。


それぞれ新しい発見や挑戦のある楽しい時間を過ごした後は、野菜収穫体験!畑に移動します。
お昼のBBQで食べる、色とりどりのトマト、なす、ズッキーニ、きゅうり、ピーマン、ねぎ、にんじん、トウモロコシを収穫しました。採ったその場で食べたトマトとトウモロコシはとっても甘く、自然の恵みのありがたさを感じました。







お待ちかねのBBQでは収穫した野菜に加え、農業学校でつくられたソーセージやベーコン、焼きそばをいただきました。野菜を洗ったり、リーダーと一緒に包丁を使ったり、お皿を運んでくれたり、自主的に動く姿が1日目よりも見られたことが印象的でした。
ご飯を食べ終わったら自由時間です!水鉄砲で遊んだり、縄跳びをしたり、サッカーをしたり、鬼ごっこをしたり、英語でのパラシュートゲームで遊んだりと、思いっきり身体を動かして遊び、農業学校で採れたミルクからつくられたアイスクリームをおやつに食べました。




たくさん活動した後はロッジに帰ってきて本日の振り返り。

その後お風呂に入って夜ごはんをいただきました。

そして、2日目の夜は English Movie Night の時間です!ポップコーンを片手に、ディズニーの映画を英語音声・日本語字幕なしで鑑賞しました。

また同時並行で、英語講師による Aboriginal painting のワークショップを開催しました。日中に拾った好きな石に、Aboriginal painting の特徴であるドット柄で好きな絵を描いていきます。それぞれカラフルでとっても素敵な作品が完成しました✨



夜のキャビンでは寂しくなってしまう子のために全員が寝袋に入ったままできるゲームを考えてくれた子がいたり、とても仲良くなった子どもたちの姿にとても嬉しくなりました。

3日目
最終日の今日は荷物をまとめ、寝袋とマットレスを片付けて朝ごはんに向かいます。



今日のメインイベントは白樺湖でのカヌーです!ライフジャケットを着て準備が出来たら、集中してカヌーの乗り方や友だちが乗り降りをするときのサポートの仕方、安全のための約束を聞きます。自分でカヌーを操縦する気持ちよさを満喫します。草の中をかき分けて漕いだり、源流の冷たい水をさわったり、ガイドさんにいろいろな楽しさを教えていただきました。

カヌーで漕いだ先にある陸地に上陸し、源泉のお水を飲んだり、水遊びをしました。ここでひとり乗りのカヌーとふたり乗りのカヌーを交代し、今度は友だちを追いかけたり、並走したりと自由に漕ぎました。



カヌーを楽しんでおなかが空いたら、レジャーシートを敷いてお昼ご飯を食べます。リーダーにここ来てー!とレジャーシートに入れてくれたり、班の友達が食べ終わったら一緒に遊ぼ!と誘いに来たのに対して同じことを言いに行こうと思ってた!と返す子どもたちに暖かく嬉しい気持ちになりました。
お昼ご飯後の自由時間では昆虫をつかまえたり、様々なアレンジが加えられた鬼ごっこをしたり、リーダーと全力で追いかけっこをしたり、広大な遊び場での時間を最後まで楽しみました。

バスで茅野駅に移動して、お土産を買います。自分のお小遣いの中で家族が喜ぶものを買いたいとたくさん悩みながら決断する子どもたちが可愛かったです。


いよいよ電車に乗って東京へ帰る時間になりました。帰りの電車では遊びきってぐっすり眠っている子や仲良くなったお友だちとお話をしたり遊んだりする子など、様々でしたが、行きの電車に乗っていた時よりもはるかに多くの緊張の解けた笑顔を見ることが出来て心が満たされました。


最後に
今回が初めてのお泊りだった子もたくさんいた中で、2泊3日の間英語を使って生活をすることは子どもたちにとって大きな挑戦だったと思います。楽しんでくれた子どもたちは本当に勇敢でした!
この3日間は英語に対する距離が縮まったり、英語で言われたことに対して意味を理解する能力が大幅に上がったことに加え、人との関わり方や異文化に対する理解も深めるなど、様々な成長を多く感じられる濃いプログラムとなったものと振り返っています。
そして、参加してくれた子どもたちが今回のEnglish Campを楽しんでくれていたのなら何より嬉しく思います。またキャンプシップで会える日を楽しみにしています!
Thank you all for joining the 2025 Lake Side English Camp!
Looking foward to seeing you soon at the next English Camp!