2025 安曇野 - フルーツ農家体験と本格キャンプ&渓谷川遊び

4月からシリーズものとして実施している安曇野の農家体験プログラムの第3回として開催された本プログラムは、総勢45名、2泊3日の拡大版で行われました。

本プログラムを一言で

2泊3日の中で本格テント泊、野外炊事、花火、本格川遊び、収穫体験など、夏らしい体験がギュッと詰まった贅沢なプログラムでした。

自分たちでテントを張り、食事を作る経験を通じて、子どもたちは自然と"協力することの大切さ"を学び、自分たちでもできるんだという自己肯定感を養っていました。

安曇野の豊かな自然に触れ、雪解け水が流れる烏川の水温は14℃と凍える冷たさの中で川遊びをしたことで、真夏でも暑さを忘れて思いっきり楽しむことができました。

 

プログラムハイライト

新宿駅に集合したときの子どもたちは、やや緊張した表情。初参加の子も多く、不安そうに保護者の方と手をつないでいる姿も見られました。

ところが、あずさ号に乗り込むと一変。

カードゲームやお菓子交換、ナンプレを楽しむうちに、次第に笑顔があふれ、すっかり打ち解けた雰囲気に。松本駅に到着する頃には、「まだ着かないでほしい!」と声が上がるほど、車内はにぎやかでした。

バスに揺られて須砂渡キャンプ場に到着。

最初にリーダーたちの自己紹介を終えると、さっそくお弁当タイムです。川辺でのんびり食べる子もいれば、キャンプ場で仲良く輪になって食べる子も。青空の下で食べるご飯は格別でした。

午後はテント設営。

大人はほとんど手を出さず、子どもたち自身でマニュアルを読み込みながら挑戦しました。

ペグがうまく刺さらなかったり、ポールを逆に差し込んでしまったりと苦戦する場面もありましたが、班ごとに声を掛け合い、無事に立派なテントが完成!子どもたちの「自分たちでできた!」という達成感あふれる表情がとても印象的でした!

自由時間になると、虫取り網を持って走り回る子、アスレチックに挑戦する子と、それぞれに自然を満喫。

すると突然、誰かが持ってきた水鉄砲での合戦がスタート!リーダーも参戦し、気づけば全員びしょ濡れ。予想外の展開に、笑い声がキャンプ場に響き渡りました。

キャンプのルールのひとつ「働かざるもの食うべからず」。

夕食づくりももちろん子どもたちの役割です。薪をくべ、火を起こすところから挑戦。慣れない手つきながらも、協力しながら火を絶やさぬよう工夫していました。

メニューはイワシと油揚げの炊き込みご飯、鶏そぼろとしめじの炊き込みご飯、豚の焼肉、冷やしトマト。

炊き込みご飯は班ごとにダッチオーブンで仕上げ、焼肉は高学年の男子が中心となって担当。自分たちの手で作った料理を食べる子どもたちの顔には、自然と笑みがこぼれていました。

食後は温泉へ。

温泉では「俺、外の露天風呂いく!」と小学生男子が駆け出し、湯気の中で「極楽〜」と大人顔負けの一言。

キャンプ場に戻ってからは焚き火を囲み、マシュマロ焼きや花火を楽しみました。炎を見つめながら話し込む子、焦げたマシュマロに大笑いする子…それぞれが心に残る夜を過ごしました。

翌朝は早起きの子どもたちが虫取りやアスレチックに出かけ、自然の中で思い思いに遊びました。

取り網を片手に「今日もクワガタ探す!」と意気込む姿も。朝食を終えたら、自分たちでテントを撤収。

荷物をまとめ、1.8km 先のアルプス安曇野公園へ徒歩で移動します。途中休憩をはさみながらも、全員が歩き切りました。

 

公園に到着すると、じゃぶじゃぶ池や大型遊具「マシュマロドーム」へ!!マシュマロドームではジャンプ合戦が始まり、「誰が一番高く跳べるか」で盛り上がりました。

その後バスケットボールやサッカーで遊ぶ子もいて、自然の中で思いきり身体を動かしました。

昆虫好きの子どもがノコギリクワガタを発見する場面もあり、豊かな自然を存分に味わいました。

昼食後はいよいよ川遊び。

リーダーが「川遊びのルール」をしっかり説明してから入水しました。

水温は 14 度と冷たく、最初は足をつけるだけの子もいましたが、徐々に岩からの飛び込みに挑戦する子が増え、「もう一回!」が止まらなくなりました。

最後には大勢が豪快にダイブ!歓声と笑顔に包まれた時間となりました。

夜はホテルにチェックイン。夕食は天ぷら、ハンバーグ、鉄火巻きにお刺身と、豪華なメニューに子どもたちは大喜び

食後はお菓子パーティー!ジェスチャーゲームで大盛り上がりし、笑い疲れて就寝しました。

最終日は「安曇野フレンドファーム」での農業体験です。

とうもろこしの収穫では「こんなに大きい!」と抱えきれないほどの実に驚き、その場でかじると「人生で一番甘い!」と目を輝かせていました。

続いて桃の収穫体験では、「おどろき」と「黄金桃」という 2 種類を収穫。

おどろきは固く、黄金桃は柔らかくジューシー。「同じ桃でもこんなに違うんだ!」と驚いていました。子どもたちは重さ比べを楽しみ、最大 648g という巨大な桃に歓声があがりました。

お土産には桃やとうもろこし、プルーンを袋いっぱいに詰め、みんな両手で抱えて帰路につきました。

昼食は「地球宿」で夏野菜カレーとポテトサラダ。ズッキーニ、トマト、枝豆など地元の野菜がふんだんに使われており、食後にはスイカと桃もいただきました。 

土産屋さんに立ち寄った後、再びあずさ号へ。

カードゲームで盛り上がる子、すっかり夢の中の子とさまざまでしたが、新宿駅で保護者と再会する姿は、みな一様に誇らしげで、抱きしめられながら「川で飛び込みできたんだよ!」と報告する姿もありました。

今回のキャンプでは、

「暴力は絶対に許さない」

「働かざるもの食うべからず」

「チームワーク」

という 3 つのルールを守りながら、自然の中で数多くの挑戦を経験しました。テント設営、火起こし、料理、長距離の徒歩移動、川への飛び込み、農業体験…。その一つひとつが、子どもたちに自信と仲間との絆を育むきっかけとなりました。

振り返れば、子どもたちの笑顔や真剣な表情に溢れた 3 日間でした。

保護者の皆さまにおかれましては、大切なお子さまをお預けいただき、心より感謝申し上げます。

次回のプログラムでも、子どもたちが新たな体験と出会いを通じて、さらに大きく成長してくれることを楽しみにしています。

2025 安曇野 - フルーツ農家体験と本格キャンプ&渓谷川遊び